2022/パレスチナ Palestine/アラビア語・ヘブライ語 Arabic & Hebrew/65 mins日英字幕 With Japanese and English subtitles日本語字幕翻訳:佐藤まな Japanese subtitles by Mana Sato
監督:ジュマーナ・マンナーア Jumana Manna
春は野草摘みの季節。家族や友人と野の恵みを拾い集め、分け合い、食卓を共にする。野草採集はパレスチナの人々の暮らしに息づく文化だ。イスラエル占領下、この伝統的な採集行為が違法化された。食卓に欠かせないタイムの一種「ザアタル」、野草の王様「アックーブ」。これらの野草は今や、イスラエル人たちの集団農場で栽培される商品となった。採集を禁じるこの自然保護法は、自然と共に生きる尊厳ある暮らしを奪おうとする「入植者植民地主義」の実態を露わにしている。自然保護官が目を光らせる中、それでも採集者たちは野をめぐる。見つかれば罰金、あるいは監獄。法廷では厳しい取り調べが待ち受けている…ゴラン高原、ガリラヤ、エルサレムで撮影されたこの作品は、フィクション、ドキュメンタリー、アーカイブ映像の間を行き来しながら、占領者による文化の略奪に抗い、したたかに暮らしを紡ぐ人々の姿を軽妙なユーモアと瞑想的なテンポで描く。人間が作り出す制度が何を絶滅させ、何を存続させるのか。誰がその制度を作り出しているのか。観る側の視点も問われている。
ヴィジュアルアーティスト/映画作家。
パレスチナ出身、ベルリン在住。植民地主義の遺産と土地に刻まれた複数性の歴史という観点から、身体、土地、物質性に焦点を当て、権力がどのように形作られるかを作品を通して探究している。
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前売り券は、2/19より販売開始!
3/20まで、購入いただけます。
当日券は会場にてお求めください。
————主催:ニューガーデン映画祭実行員会共催:真庭市立中央図書館助成:真庭市後援:真庭市教育委員会、真庭観光局、真庭いきいきテレビ、真庭タイムス、山陽新聞社————
NGFF 2025