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『 絶唱浪曲ストーリー 』

Teach-in on 3/9 : 川上アチカ 監督

3/9 (sat) 12:20 – 15:00 | 3/10 (sun) 10:00 – 11:55

@ 真庭市中央図書館 |  @ ビクトリィシアター

©︎Passo Passo + Atiqa Kawakami

泣くんじゃないよ。

浪曲師の独特の唸り声、エモーショナルな節回し、キレのよい啖呵。曲師の三味線とのスリリングなインタープレイが、初めて見る者の心をたちまち鷲づかみにする。平成生まれの浪曲師や曲師が育ち、女性の演者が増えた。浅草木馬亭の客席は昔ながらの愛好者と新たなファンが入り混じり、新時代の到来を予感させる。

主人公は、そんな浪曲の世界に飛び込んだ港家小そめ。伝説の芸豪・港家小柳に惚れ込み弟子入りした小そめが、晴れて名披露目興行の日を迎えるまでの物語だ。映画のもう一つの主役というべきは関東唯一の浪曲の常打ち小屋である木馬亭。舞台裏では、さまざまな人生が交錯し、ベテランから若手へと芸が継承されていく。

製作・撮影・監督は、川上アチカ。小そめと同じく小柳の虜になった川上は8年の歳月をかけて本作を完成させた。親密なキャメラは、小柳と曲師の玉川祐子、そして小そめが大切な何かを育んでいく様子を克明に写す。もちろん、迫力満点の口演場面も大きな見どころだ。玉川奈々福、玉川太福など、当代きってのスターたちも顔を覗かせ、たっぷりと楽しめるドキュメンタリー。

監督:川上アチカ

出演:港家小そめ、港家小柳、玉川祐子、沢村豊子、港家小ゆき、玉川奈々福、玉川太福、猫のあんちゃん、富士綾那

配給:東風

2023年/日本/カラー/111分

川上アチカ Atiqa Kawakami

映画監督

1978 年、横浜生まれ。横浜市立大学卒業。初監督作、日系アメリカ人の強制収容経験を題材にした『Pilgrimage』で「キリンアートアワード 2001」準優秀賞を受賞(※川上紀子名義)。以来、フリーの映像作家としてドキュメンタリー、音楽家とのコラボレーション、ウェブCM、映画メイキングなど、幅広く制作。戦争を生き残った祖父を一人きりで死なせてしまった後悔から、2004 年より 6 年間、舞踏家大野一雄氏の最晩年に病床でカメラを回し命を見つめる稽古を受ける。その後、浪曲や河内音頭の芸能者を記録した短編ドキュメンタリー『港家小柳 IN-TUNE』(15)、『鈴の音のする男』(16)、『河内の語り屋』(18)を発表。本作『絶唱浪曲ストーリー』は初の⻑編ドキュメンタリー映画となる。監督業の一方で、プロデューサーとしての活動も行い、共同プロデューサーとして日台合作映画ワン・イエミン監督『闘茶』(08)、アソシエイトプロデューサーとして篠原哲雄監督『クリアネス』(07)に参加。また、17 年と 18 年にはフランス人映像作家ヴィンセント・ムーンの日本ツアーをプロデュースしている。

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主催:ニューガーデン映画祭実行員会
共催:真庭市立中央図書館
助成:真庭市、公益財団法人真庭エスパス文化振興財団(山の中の劇場)
後援:真庭市教育委員会、真庭観光局、真庭いきいきテレビ、真庭タイムス、山陽新聞社
協力 : プンクテ/チャイルド・フィルム/工藤雅子/ニューディアー/桜映画社/こども映画教室®/
ぴあフィルムフェスティバル/東風/一揆の映画プロジェクト/ビターズ・エンド/中垣直久
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NGFF 2024.

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